みなさんはアプリを作成するとき、"ドロップダウン"フィールドや"複数選択"フィールドにたくさんの項目を設定する必要があって挫けそうになったことはありませんか。
設定したい項目のデータがあれば選択項目マスタプラグインを使って手早く設定することができます。
今回は、47都道府県の都道府県名を"ドロップダウン"フィールドの項目に設定していきたいと思います。
手順としては、
となります。
では、実際に設定していきましょう。
■都道府県名マスタアプリの作成
最初に"都道府県名"を管理するためのアプリを作ります。
フォームに"都道府県名"フィールド:文字列(1行)を配置します。
必要な項目は都道府県名だけですので、[アプリを公開]して完成です。
※後ほど選択項目マスタプラグインの追加と設定を行います。
■都道府県名マスタアプリにデータを読み込む
ここでは、2ステップで作業を行います。
データファイルがExcelなどで作成済みであれば、データファイルの読み込みに進みましょう。
1. データファイルの作成
次の都道府県名をコピーしてExcelやメモ帳などに張り付けて、名前を付けてExcel形式、またはcsv形式で保存してください。(メモ帳の場合は拡張子をcsvにしてください)
※都道府県名(JIS形式順)
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
2. データファイルの読み込み
先ほど作った都道府県名マスタアプリで右上の[…]から[ファイルから読み込む]を選択します。
[ファイルから読み込む]画面が表示されますので、
①で[参照]をクリックして先ほど作ったファイルを選択します。
②で1行目が"北海道"であることを確認して"いいえ"を選択します。(プレビューが文字化けしている場合は文字コードを変更してください)
③で(フィールド名)"都道府県名"のところで"1列目"を選択します。
[読み込む]ボタンをクリックしてファイルを読み込みます。
以下のように読み込みが完了したことを確認します。
■都道府県ドロップダウンを使うアプリの作成
都道府県名を選択するための"ドロップダウン"フィールドを配置したアプリです。
作成済みであれば、選択項目マスタプラグインでドロップダウンを更新に進みましょう。
今回は「フィールド名」以外は初期設定のままです。必要に応じて「項目と順番」「初期値」以外の設定を行ってください。
※既に作成済みのアプリを使用する場合は初期設定と同じでなくても問題ありません。
■選択項目マスタプラグインでドロップダウンを更新
都道府県名マスタアプリに選択項目マスタプラグインを設定していきます。
①都道府県名マスタアプリを開き、「アプリの設定」→「プラグイン」から kinkozi 選択項目マスタプラグインを追加します。
※プラグインの追加方法については こちら をご確認ください。
②kinkozi 選択項目マスタプラグインの設定画面を開きます。
[追加]ボタンをクリックして「選択項目連携設定」を行います。
- 「項目連携先アプリ」で「住所設定アプリ」(都道府県ドロップダウンを使うアプリ)を選択。
- 「項目連携先フィールド」で「都道府県名」(ドロップダウン)を選択。
- 「項目データフィールド」で「都道府県名」フィールドを選択。
- 「項目フィールド並び順」で北海道からの場合は「昇順」、沖縄からの場合は「降順」を選択。
- [設定]ボタンをクリック。
※今回は使用しませんが、更に「追加」することで複数のアプリへの連携設定ができます。
[保存する]ボタンをクリックして設定を完了します。
③「アプリの設定」で[アプリの更新]ボタンをクリックして変更を保存してください。
プラグインの設定が保存されると、都道府県名マスタアプリの一覧画面に[選択項目反映]ボタンが表示されるので、クリックして設定を反映します。
これで「都道府県名」(ドロップダウン)フィールドの項目が更新されました。
■反映結果の確認
先ほど作った住所設定アプリ(都道府県ドロップダウンを使うアプリ)を確認してみましょう。
レコード追加画面でも確認してみましょう。
如何だったでしょうか。
選択項目マスタプラグインを設定したマスタアプリを作成しておけば、プラグインの設定と反映をするだけで手早くフィールドの項目設定をすることができます。
マスタアプリのデータを修正した場合も、設定済みのアプリに一括で反映することができます。
ぜひ選択項目マスタプラグインをご活用ください。